クラミジア感染症とは
- 一般婦人
クラミジア感染症とは
クラミジア・トラコマチスという細菌に感染して発症する病気です。膣内から子宮の入り口(頸管)に感染を起こし、そこから子宮の中、卵管を通り、おなかのなかまで菌がひろがっていきます。感染の初期は無症状なことが多いですが、おりもののにおいがしたり、色が黄色くなって気付く場合があります。治療せずに卵管内で炎症が続くと、卵管の先がつまってしまい、不妊症の原因となります。おなかの中にひろがってしまうと、骨盤腹膜炎を起こし、腹痛や発熱といった症状がみられます。オーラルセックスによって咽頭(のど)に感染する場合もあります。男性の場合は排尿痛や膿尿などの症状がみられますが、女性と同様に無症状であることもよくあります。
クラミジアの検査
クラミジアは最初に子宮頸管内に感染するため、頸管の粘液を採取して菌の有無を調べます。検査法としては微量の菌でも検出できるよう、核酸検査をすることが推奨されています。
クラミジアの治療
抗生物質を飲んで治療します。最近では抗生物質が効きにくいタイプ(耐性菌)が増加しており、問題になっています。治療から2週間後に再検査をして菌が消えたことを確認します。菌が消えていない場合には別の抗生剤を内服します。
パートナーの治療
クラミジアに限らず性感染症全体にいえることですが、パートナーが同時に治療を受けることが重要です。相手が感染したままだと、性行為によって感染を繰り返してしまうからです。同時に治療を受け、菌が消えたことが確認出来るまでは性行為を控えましょう。