神戸市中央区の婦人科「はやし女性クリニック」

はやし女性クリニック

  • 078-351-1688

    【受付時間】10:00~12:45 16:00~18:45
    【休診日】木曜午後・土曜午後・日曜・祝日

  • お問い合わせ

一般婦人科

一般婦人科とは

一般婦人科は、女性の健康を生涯にわたって支える診療科です。世代ごとに異なり、場合によっては複合する女性特有の問題に対して、治療だけではなく予防にも留意した診療を提供します。
お気軽に受診してください。

診療対象となる主な病気・科目

避妊

予定外の妊娠を防ぐことは、女性の心と身体を守るためにも大切なことです。避妊薬を使用したために、将来妊娠できなくなるということはございません。定期的に検査を受け、適切な方法で避妊することが重要です。当院では、以下のような避妊の方法がございます。

低用量ピル

低用量ピルは、女性ホルモンの成分であるエストロゲンの量が1錠につき30~35μgに抑えられているピルです。卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンが含まれており、内服することで排卵を抑制したり、子宮頸管粘液の性質や子宮内膜を変化させ、妊娠しにくい状態を作る働きがあります。1日に1錠決まった時間に低用量ピルを服用することで、避妊具を使用しないで性交をしても妊娠を防ぐことができます。飲み方は4週間が1サイクルで1シートとなっています。服用を途中でやめると、再び妊娠することが可能となります。

服用する際の注意事項
毎日1錠ずつ、同じ時間帯に飲みます

まず生理の初日から毎日1錠ずつ、できるだけ同じ時間帯に飲みます。それを3週間続けて、次の1週間は偽薬を内服、または薬を休みます。偽薬内服中または休んだ時に出血が起こります。

飲み忘れたらどうする?

飲み忘れたときは、気づいた時点でなるべく早く飲むようにしましょう。24時間あいてしまったときは2錠飲みましょう。ただ、2日以上飲み忘れてしまったときは、効果が切れてしまうので、一旦そのシートは終了し、月経を待って新しいシートの1錠目から再開してください。

1周期目はコンドーム等を併用してください

1シート目は適切に内服していても妊娠してしまう方がおられます。コンドームなど、他の避妊法を併用してください。

PMSや生理痛がやわらぎます

ピルを飲むと、女性ホルモン値の変動が少なくなり、血中のホルモン量が安定した状態が続くので生理前症候群(PMS)が緩和されます。また、子宮内膜の厚みが関係して起こる生理痛も、ピルの作用により子宮内膜の厚みが減ることで、生理時の経血量が減少します。そのため貧血も軽くなります。

ピルを内服して頂けない方
    • 高血圧症
    • 片頭痛で局在性神経徴候(まひ・失語・感覚障害・歩行障害・痙攣など)を有する方
    • 血栓性疾患の既往
    • 35歳以上で、1日15本を超える喫煙
    • 乳癌の既往
    • 心血管疾患のある方
    • 授乳中の方
    • 糖尿病性腎症・網膜症・神経障害のある方
アフターピル

アフターピルとは別名「緊急避妊薬」や「モーニングピル」とも呼ばれ、性行為後でも避妊の効果を得ることができるものです。
避妊をしないで性交渉をしてしまった場合(腟外射精は避妊出来たとはいえません)、性交渉中にコンドームが外れた・漏れた・破けたなどのアクシデントが発生した場合、性的被害を受けた場合などに使用します。
自費診療であるため、保険証などの身分証は必要ありません。また、内服方法や注意点だけの説明を行ってから処方するだけなので、内診などの診察も必要ありません。
一方、可能な限り早く服用することで妊娠を回避する確率が高まり、逆に性交渉からの時間が経過するほどその効果は少なくなります(最大72時間以内)。内服後をしても妊娠する可能性があり、月経が来ない場合は検査をして頂く必要があります。
当院では従来のヤッペ法と比較し、効果が高く副作用が少ないレボノルゲストレルを用いたアフターピルを採用しております。

子宮内避妊具

ノバT®
銅が付いており、子宮内に挿入することで異物反応を起こすことで、精子の運動・受精を阻害することができます。ノバTを装着後は、経血量が増える傾向がありますが、1~3ヵ月程度で緩和されます。
ミレーナ®
黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する製品です。黄体ホルモンの働きにより子宮内膜が薄くなることで、過多月経や月経痛に効果があるとされています。

月経のトラブル

生理痛

症状が重く日常生活に支障をきたす場合には「月経困難症」と呼ばれます。
症状としては、強い下腹部痛・腰痛・悪心・嘔吐・下痢・頭痛など、さまざまな症状を伴うこともあります。子宮内膜症が原因となっている場合もあるので、我慢せずにご相談下さい。治療法としては鎮痛剤、ホルモン療法(ピルなど)、漢方薬などがあります。

月経不順

通常、月経は25日~38日周期で起こりますが、月経不順とは月経の間隔が、その正常な周期日数を超え、極端に短かったり長かったりする場合のことを言います。
初潮が起こったばかりの少女は生理周期がまだ定まっていない場合が多く、10代の月経不順はよくあることです。また、閉経が近づくと月経が不順になります。
月経が周期的に来ないことによる問題点としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 女性ホルモン分泌が不十分である可能性
  • 避妊が成功したか判断できない
  • 排卵がうまくいかず妊娠しづらい
  • ライフステージの変化によって必要な治療も変わっていきますので、まずはご相談下さい。

    治療法

    20歳~40歳の成熟期女性の場合、ホルモンの分泌異常が疑われますので、ホルモン治療を行います。場合により、漢方薬や排卵誘発剤も使用します。注意したいのは、頻発月経と思いこんでいたら、実は病気による不正出血だったという場合です。見分けにくいので、自己判断は禁物です。

    月経前緊張症(PMS)

    生理前の時期に起こる身体的、精神的な不快感のことです。イライラや落ち込みなどの精神症状や、腹痛、頭痛、むくみなどを訴える方が多いです。ピルなどのホルモン療法や漢方薬、40代の方にはプラセンタ療法が有効な場合があります。

    子宮や卵巣の腫瘍

    子宮内膜症

    子宮内膜症とは、子宮外に子宮内膜様の組織ができてしまう病気です。通常、子宮の内側の壁に子宮内膜が形成されます。これは徐々に厚くなり、妊娠していない場合は壁から剥がれ落ち生理として排出されます。内膜症の病変でも毎月同様に出血が起こり、炎症を繰り返しながら悪化していきます。主な症状は生理痛、性交痛、排便痛、不妊などです。昔は手術療法が主体でしたが、現在ではピルや黄体ホルモン療法が有効であることが分かっています。

    子宮筋腫

    子宮筋腫とは、子宮の壁にこぶのような良性の腫瘍ができる病気です。30代~40代に多く、できる場所によって症状が異なります。主な症状は過多月経、腹痛、不正出血、頻尿、不妊などです。無症状の場合には治療は必要ありませんが、貧血がひどくなったり妊娠を妨げている場合には手術療法が選択されます。

    卵巣のう腫

    卵巣に良性腫瘍が発生し、液体が溜まった状態をいいます。ほとんどのケースが無症状ですが、大きくなるとおなかが張ったり、まれに捻じれて痛みを起こすことがあります(茎捻転)。超音波検査で診断出来ますので、がん検診を受ける際には同時に検査を受けて頂くことをお勧めします。

    治療法

    病状にもよりますが、腫瘍部位のみ摘出する嚢腫核出術と、卵巣嚢腫が発生した方の卵巣を摘出する卵巣摘出術、卵巣と卵管を摘出する付属器摘出術の3つのうちからどれかを選択することになります。

    性感染症

    性行為あるいは性行為に類似する行為によって感染する病気をいいます。検査で陽性が出た場合には、必ずパートナーと同時に治療しましょう。また、複数の感染症に混合感染することがよくあるので、一つ罹った場合には他の病気も調べておきましょう。

    クラミジア

    最も多い性感染症で、潜伏期間は1~3週間といわれています。おりもののにおいや増加として症状を自覚出来る場合がありますが無症状のことも多く、気付かない間に感染しているというケースは珍しくありません。放置すると卵管に炎症を起こして不妊の原因となったり、腹膜炎や肝周囲炎を起こします。また、オーラルセックスによって咽頭(のど)に感染する場合もあります。

    淋菌

    クラミジアと同様に、放置すると卵巣や卵管周囲に炎症を起こしたり、骨盤腹膜炎の原因となる菌です。抗生剤の点滴を1本打って治ることがほとんどです。治療後は2週間たってから再検査を行います。

    トリコモナス膣炎

    典型的な症状は黄色い泡状のおりものですが、無症状のこともあります。メトロニダゾールというお薬で治りますので、内服か膣剤で治療します。

    梅毒

    梅毒トレポネーマという病原体が原因の病気です。抗生剤の開発により劇的に減少したという歴史がありますが、近年増加傾向にあります。感染から3週間ほどで発症し、1期では感染部分が硬くなったり、潰瘍が出来たりします。血液検査で診断することが出来ます。

    更年期障害

    卵巣の働きが止まり、月経が12ヶ月以上起きない状態を閉経と言います。一般的に40代後半~50代頃に閉経しますが、そこには女性ホルモンの分泌の減少が大きく関わってきます。
    閉経後、女性ホルモンが急激に減少することに身体が上手く対応することができず、色々な部分で不調をきたした状態が更年期障害なのです。

    がん検診

    婦人科でがん検診というと、一般的に「子宮頸がん検診」を指します。子宮の頚部(入口)から細胞を採取し、異常がないかを調べる検査です。神戸市にお住まいの方であれば2年に1回、1700円の負担で受けることが出来ます。子宮頸がんはほとんどの場合、ヒト・パピローマウイルスが性行為によって子宮頚部に感染することで発症しますので、若い方でも定期的な検査が必要です。また、必要と判断されれば保険診療で受けて頂くことも可能です。不正出血などがある場合にはご相談下さい。子宮体癌や卵巣の異常がご心配な場合は同時に超音波検査などを受けて頂くことが出来ます。

    自費診療料金表

    保険診療か自費診療かは、ご相談の上できるだけ配慮いたしますが、医師の判断によります。
    また、全ての自費治療に関しましては、事前に一覧表に記載がある通り提示・説明させていただきますので、ご希望の方はお気軽にご質問ください。

    ※消費税込

    アフターピル 8,800円
    ピル(トリキュラー) 3,000円
    ピル(マーベロン) 3,000円
    ピル(ファボワール) 3,000円
    ピル(ラベルフィーユ) 3,000円
    子宮内避妊具(ノバT) 44,000円
    子宮内避妊具(ミレーナ) 66,000円
    子宮内避妊具抜去 6,600円

    ページトップへ戻る