不妊治療|神戸市中央区の婦人科「はやし女性クリニック」

はやし女性クリニック

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不妊治療

不妊治療に対する当院の想い

不妊症とは、妊娠を希望されているご夫婦が、1年以上避妊せず性交を行っているにもかかわらず、妊娠に至らない場合をいいます。
当院では、妊活される皆様の心と身体の負担を少しでも軽減するために、自然妊娠を目指す不妊治療をおこなっております。
あまり知られていない事ですが、日本は体外受精治療件数が世界一の体外受精大国です。しかし、不妊治療をおこなっていく中で「体外受精は本当にそこまで必要なのか」「もっと多くの方が自然妊娠できるのではないか」と、感じるようになりました。

これから妊活をされる方、今まで妊活をしてきた方で、このような思いを抱えたことはございませんか。

  • 自然妊娠したいけど漠然と不安を感じる
  • 高度生殖医療に抵抗がある
  • 費用面でステップアップが難しい
  • 体外受精を続けてきたけど、治療に疲れてきた
  • そのような方々に、適切なタイミング療法と、人工授精までの治療をご提供出来ればと思います。
    体外受精を取り扱わないからこそ、それまでの治療に全力を注ぐよう努めてまいります。

    主な原因

    不妊症の主な原因には以下のようなものがあります。

    卵管性不妊症 卵管に問題があることで起こる不妊症です。診断には、卵管造影検査での疎通性チェックが必要です。問題がある場合、その部分の治療をおこなえば不妊が解消される可能性があります。
    子宮内膜症 本来子宮壁に作られるべき内膜が子宮外に作られる病気です。内膜が卵管や卵巣にあり、癒着してしまっている状態だと排卵しても円滑な受精・着床が難しくなります。
    多嚢胞性卵巣症候群(PCOS) 男性ホルモンが多く分泌されてしまうことによって、なかなか排卵しなくなる病気です。若い女性の20~30人に1人の割合で発症しています。月経不順・無月経・にきび・肥満・多毛などの症状がある人は注意が必要です。
    免疫性不妊症 抗精子抗体という、受精を阻害する抗体ができてしまう女性がいます。この抗精子抗体には、精子の運動を停止させる働きがあると考えられています。こういったケースは稀ではありますが、自分にも可能性はゼロではない、ということを覚えておく必要があるでしょう。
    卵巣予備能低下 卵巣予備能低下とは、卵子の数や質が低下することです。一般的に30代から低下し始め、40代になると急激に低下すると言われています。
    男性不妊症 男性の方に原因がある不妊症です。精子の数が極端に少なかったり、運動率が悪かったりすると不妊につながります。精巣エコー検査・血液検査・精液検査などをおこなうことで、診断することができます。
    原因不明不妊症 現段階では不妊の原因が特定できない状態です。原因不明の不妊に悩んでいる人は多く、試行錯誤しながら不妊治療を進めています。

    不妊治療は夫婦二人の共同作業です

    妊娠、出産の主役は女性です。でも、妊娠するためには、二人が力を合わせることが大切です。お互いをいたわりながら進みましょう。

    当院で行う検査の種類

    診察

    患者さまのお身体をより詳しく知るために問診票のご記入をお願いしております。問診票に基づいて診察を行います。

    超音波検査

    超音波は、ものに当たると反射する性質を持っています。その性質を利用して、卵巣や子宮の様子をモニターに映しだして、子宮筋腫・子宮内膜ポリープ等の有無を確認する検査です。

    ホルモン値の検査

    妊娠のために重要な役割を果たすホルモンはいくつかあります。ですから、ホルモン検査は月経周期に合わせて行います。
    検査方法は、尿あるいは血液を採取し、その中のホルモン値を測定します。

    卵巣予備能の検査

    AMH(抗ミュラー管ホルモン)を、採血にて検査測定します。その値は、卵巣内にどれくらい卵の数が残っているのかを示す検査です。

    卵管通水

    卵管がつまっていないかを調べる検査です。子宮の入り口から細いチューブを入れ、生理食塩水を流します。子宮内から卵管を通って、おなかの中に生理食塩水が流れることにより、卵管が通っていることを確認します。

    ヒューナーテスト

    排卵日が近づいた検査当日の朝や前日の夜に夫婦生活を持ち、受診していただきます。 子宮頚管粘液、子宮内容液を採取します。それぞれに精子が到達しているか、きちんと運動しているかを確認します。

    精液検査

    精液は、2~7日の禁欲期間(射精しない期間)の後に採取します。精液量・総精子数・精子濃度・総運動率・前進運動率・生存精子率・正常形態率などを検討します。

    不妊治療の流れ

    1.タイミング療法

    排卵の日を予測し、性交渉のタイミングを計る治療法です。月経終了後から超音波で卵胞(卵子の入った袋)の大きさをモニタリングします。卵胞が排卵できる大きさになったら何度かタイミングをとって頂きます。タイミングの日を指定したい場合には、注射を打って調節することが出来ます。

    2.排卵誘発剤

    自力では卵胞がうまく育たない場合に用いられる薬剤です。必要に応じて内服薬と注射製剤を使い分けます。

    副作用

  • 多胎妊娠:複数の卵子が排卵されることによって双子、三つ子になるリスクがあります。
  • 卵巣過剰刺激症候群:卵胞がたくさん育ってしまうと、高女性ホルモン状態となり、一時的ではありますがおなかに水がたまってしまうことがあります。
  • 3.人工授精

    採取した精液を用いて受精を手助けする一連の治療法を指し、子宮腔内授精(IUI)を行うのが一般的です。採取された精液を専用の薬液に加えて遠心器にかけ、元気な精子を分離します。それを子宮口から細いカテーテルで入れることで子宮内まで精子を届けることが出来ます。

    人工授精の適応される方

  • タイミング法で妊娠に至らなかったご夫婦
  • 男性不妊症
  • 精子頸管粘液不適合
  • 性行為が十分に出来ないご夫婦
  • 人工授精の流れ
    1. 月経が開始したら、お薬を処方します
      人工授精の周期には排卵誘発剤を併用することが一般的です(必須ではありません)。過排卵により妊娠率を高めるためで、ガイドラインでも推奨されています。月経開始から5日目より服用して頂きます。
    2. 経腟超音波で卵胞の大きさをモニタリングします
      排卵誘発剤の服用が終わったら、卵巣内の卵子が入った袋(卵胞)の成長を超音波検査で確認します。月経初期には数ミリ程度だった卵胞が18㎜程度になるまで待ちます。
    3. 人工授精日の決定
      卵胞が十分な大きさになったら排卵検査薬を使って排卵日を予測します。薬局で売っている排卵検査薬で1日2回、尿検査を行って下さい。検査薬が陽性になったら、同日もしくは翌日に人工授精を行います。卵胞が十分大きくなっても排卵検査が反応しない場合はhCG注射で排卵を促します。
    4. 人工授精当日
      お渡しする専用の容器に採取した精液を、採取から3時間以内にお持ち下さい。精液の処理に30分程度要しますので、午前は12時まで、午後は18時までにお持ち下さい。集めた運動精子を細いカテーテルを使って子宮内に注入します。hCG注射を行ってご帰宅頂きます。
    5. 排卵の確認
      人工授精から数日後にご来院頂き、超音波で排卵が起こったことを確認します。人工授精から2週間以上たっても月経が来ない場合は妊娠に至った可能性があるので、妊娠検査をして下さい。

    不妊治療は焦らず、あきらめず

    不妊治療は時として長期間にわたる場合があります。そうなると、治療に腰を据えて取り組む必要が出てきます。思うようにならなくてイライラしたり、暗い気持ちになってしまう患者様は少なくありません。しかし、女性の身体はデリケートです。そのような心の状態が体調に反映されてしまうと、結果的に妊娠にとってもマイナスとなってしまいます。
    一刻も早く妊娠をというお気持ちの中で、何かご自身でストレスを解消する方法を見つけながら、無理のない治療を続けていただきたいと思います。

    自費診療料金表

    保険診療か自費診療かは、ご相談の上できるだけ配慮いたしますが、医師の判断によります。
    また、全ての自費治療に関しましては、事前に一覧表に記載がある通り提示・説明させていただきますので、ご希望の方はお気軽にご質問ください。

    ※消費税込

    精液検査 1,650円
    卵管通水検査 5,500円

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