子宮頸がんって何?知っておきたい原因・予防など基礎知識を解説|神戸市中央区の婦人科「はやし女性クリニック」

はやし女性クリニック

  • 078-351-1688

    【受付時間】10:00~12:45 16:00~18:45
    【休診日】木曜午後・土曜午後・日曜・祝日

  • お問い合わせ

ブログ

カテゴリー:

子宮頸がんって何?知っておきたい原因・予防など基礎知識を解説

  • その他
  • 一般婦人
  • 不妊治療

『子宮頸がん』という病気を誰しも聞いたことがあるのではないでしょうか?

しかし、子宮頸がんとはどんな病気か、詳しいことは以外と知らないという方が多くいると思います。

子宮頸がんはどのような病気なのか、原因大切な予防についても詳しく解説していきます。

 

子宮頸がんってどのような病気?

子宮頸がんとは、子宮の入口に発生するがんのことです。
このがんは、初期段階では自覚できる症状がほとんどなく、気づかないうちに進行してしまうことが多いです。

 

子宮頸がんの原因はなに?

ほとんどの場合、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染することが原因となります。
HPVには100種類以上ありますが、子宮頸がんを引き起こすのは高リスク型HPVと呼ばれる15種類ほどのものです。

高リスク型HPVは性的接触によって感染します。このウイルスは非常に一般的で、性的経験がある女性なら誰でも感染する可能性があります。

 

子宮頸がんの症状

初期の段階では自覚できる症状がほとんどありませんが、進行すると以下のような症状が現れることがあります。

・月経以外の時期や性交渉の際に出血する
・おりものの色や量、匂いが変わる
特に、茶色や黒っぽいおりものや、膿のようなおりもの、水っぽいおりものや粘液が多く出る
・下腹部や腰、背骨、下肢などに痛みがある
・下肢(足)にむくみができる

 

20代でも子宮頸がんになるの?

子宮頸がんにかかる女性の約16%が20~30代です。
子宮頸がんになる前段階の上皮内がんを含めると約38%が20~30代となっています。

 

どのくらいの割合で子宮頸がんになるの?

子宮頸がんになる割合は、年齢やHPVのタイプ、前がん病変の程度などによって異なります。
国立がん研究センターの統計によると、日本では2019年に約1万人の女性が子宮頸がんにかかりました。
これは人口10万人あたり16.8人という割合です。
また、子宮頚がんで亡くなった方は人口10万人あたり4.6人でした。

 

子宮頸がん予防のHPVワクチンってなに?

子宮頸がんの多くは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって引き起こされるため、HPVワクチンを接種することで感染を防ぐことができます。
子宮頸がんの一部は検診では見つけにくいため、できるだけ早く接種することが望ましいです。

 

HPVワクチンの種類

国内で承認されているHPVワクチンには2価、4価、9価3種類があります。

・2価ワクチン・・・子宮頸がんの主な原因となるHPV-16型と18型に対応

・4価ワクチン・・・16型・18型と、良性の尖形コンジローマの原因となる6型・11型の4つの型に対応

・9価HPVワクチン・・・16型・18型・6型・11型に加え、さらに5つの型(31/33/45/52/58型)に対応

 

当院ではガーダシル®(4価ワクチン)シルガード9®(9価HPVワクチン)を採用しております。

他のワクチンをご希望の場合はご相談下さい。

9価HPVワクチンが定期接種になりました

子宮頸がん予防ワクチンであるHPVワクチンの定期接種に、9価ワクチンのシルガード9が加わりました。
2~4価ワクチンよりも予防できるウイルスの種類が多くなり、子宮頚癌の予防効果が高いとされているワクチンです。
接種券に「サーバリックス」「ガーダシル」のみが記載されている場合も、同じ接種券でシルガード9の接種を受けることが出来ます。
お気軽にお尋ねください。

 

シルガード9の接種に伴う副作用

頻度50%以上 疼痛
頻度10~50%未満 腫脹、紅斑、頭痛
頻度1~10%未満 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血など
頻度1%未満 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結など
頻度不明 感覚鈍麻、失神、四肢痛など

 

その他まれに起こる重い副反応

頻度約96万接種に1回 呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー
頻度約430万接種に1回 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気
約430万接種に1回 頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気
約860万接種に1回 外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気
(神戸市/2023年4月から9価HPVワクチンが定期接種になりました より引用)

 

ワクチン接種と検診は両方必要?

ワクチン接種と検診は、子宮頸がんの予防においてそれぞれ異なる役割を果たします。
そのため、どちらも欠かさずに受けることが大切です。
ワクチン接種は「1次予防」と呼ばれ、子宮頸がんの原因となる2~7種類のHPVの感染を防ぐことができますが、全てのHPV感染を防ぐことは出来ません。
検診は「2次予防」と呼ばれ、HPVに感染しても子宮頸がんになる前の状態やがんの早期段階を見つけることができます。

 

子宮頸がんやワクチン接種に関するお困り事やご不明点がございましたら、こちらまでお気軽にお問い合わせください。

ワクチンに関するページはこちら

子宮頸がん検診に関するページはこちら

 

正しい知識で子宮頸がんを予防しましょう。

 

 

ページトップへ戻る