タイミング法について
- 不妊治療
スクリーニング検査で大きな異常がなかった場合、不妊治療における最初のステップとして、タイミング療法が選択されます。
タイミングとは、排卵のタイミングであり、それを予測して夫婦生活=性行為を持って頂くという治療です。
排卵の予測方法は2つで、超音波による卵胞計測と、尿検査があります。
超音波で卵胞(卵子の入った袋)の大きさを計測し、18mmを超えたら排卵が近いと判断します。
実際排卵するのは何ミリかは分からないので、18mmを超えたら定期的に夫婦生活を持って頂くことになります。
目安としては排卵が終わるまでのあいだ、毎日か1日おきが最も妊娠率が高いといわれています。
複数回のタイミングが難しい場合にはhCGの注射などで排卵させることも可能です。
尿検査は脳の下垂体から分泌されるLH(黄体形成ホルモン)を検出することによって行う、いわゆる排卵検査薬です。薬局で購入可能です。
LH分泌のピーク(LHサージ)から1~2日後に排卵が起こるため、そのあたりでタイミングをとっていただくことになります。
ただ、排卵検査は結構曖昧です。
うすいラインが数日続いたり、濃くならずに排卵が終わってしまったりと、理想通りにはいかないこともあります。
ですから超音波のときと同様に、ラインが出だしたら複数回タイミングを持って頂くことが望ましいということになります。
排卵の終了については、超音波検査や基礎体温の上昇で確認することが出来ます。