経口中絶薬について(当院では取り扱っておりません)|神戸市中央区の婦人科「はやし女性クリニック」

はやし女性クリニック

  • 078-351-1688

    【受付時間】10:00~12:45 16:00~18:45
    【休診日】木曜午後・土曜午後・日曜・祝日

  • お問い合わせ

ブログ

カテゴリー:

経口中絶薬について(当院では取り扱っておりません)

  • 人工妊娠中絶

飲み薬によって妊娠を中断する手段として、いわゆる経口中絶薬(メフィーゴパック🄬)が国内で承認されました。「飲むだけで済む」という安易なものではないため、使用に当たっては十分な理解が必要です。

 

まず、適応は内服を開始する日が妊娠9週0日までの患者様です。それ以降と診断された場合には使用することは出来ません。

 

お薬は2種類を順番に使います。1種類目を服用し、36~48時間後に2種類目を服用します。2種類目内服から中絶が完了するまでは入院での管理が義務付けられています。

 

治療効果のデータとしては、2種類目を服用後、24時間以内に中絶が成功した割合は93.3%と報告されています。6.7%の方は内服したけれども、結果的に手術が必要になったということです。

 

有害事象(副作用)については下腹部痛や吐き気が主なものとして57.5%に発生したとされています。下腹部痛については子宮収縮を起こさせる薬なので、自然流産と同じく中絶が完了するまでは続きます。下腹部痛は起こることが前提の薬ということになります。痛みが強くなれば吐き気が生じる場合もあるでしょう。重度の出血が起こった頻度は0.8%とされています。

 

実際の経過としては1種類目のお薬を内服した時点からある程度の子宮収縮による腹痛が始まり、2種類目を内服して中絶が完了するまで2日~3日かかることになります。出血もある程度伴いますが、中絶が完了するまでは耐える必要があります。(当院では手術の場合、当日の滞在時間は3時間程度です。)

 

費用については自費診療となるため、それぞれの医療機関で設定されますが、薬代、中絶が完了するまでの人件費、入院のための費用等が10割負担でかかるため、手術と比較して安価になるとは考えにくいと思います。

 

現状では入院での管理が義務付けられているため、当院では経口中絶薬は取り扱っておりません。上記のことをふまえ、人工妊娠中絶を希望される患者様には、これまでの手術療法で十分な対応が可能と考えております。

 

その他【人口妊娠中絶】に関するご案内はこちら

ページトップへ戻る